空き家(日本にある、誰も住んでいない家)を探していると、すぐに「空き家バンク」という言葉に出会います。お金を預ける場所のように聞こえますが、物件を紹介するしくみです。そして買主が次に抱く疑問は、まさに大切な点です。その家に住まなければならないのでしょうか。
正直に言うと、バンクによって違います。規則は市町村ごとに決められているので、一般的な答えを示すことはできません。このガイドでは、バンクのしくみを説明し、実際のいくつかのバンクが何と定めているかを、確認した日付とともにお見せします。
空き家バンクとは
空き家バンクは、空き家を探している人に空き家を紹介する公的な物件情報サイトで、たいていは市町村や、いくつかの市町村の集まりが運営しています。所有者が家を登録し、バンクがそれを掲載します。売買がどのように進むかはバンクによって違い、バンクのページに書かれています。
ある県のバンクは、自らのページでこう説明しています。「移住希望者など空き家を探している方へ空き家を紹介する公的な仕組みです」。
Engawaに載っている物件のほとんどは、バンクがあるからこそ存在します。Engawaの物件の98%(8,668件のうち8,518件)は公的な空き家バンクのもので、548の市町村と、県や地域で共同運営する14のポータルが運営しています。どの物件にも、バンクの元の掲載ページへのリンクがあります。数字は2026年10月9日時点のものです。
バンクによって、物件の数には差があります。共同運営のポータルの中でEngawaに載っている物件がいちばん多いのは和歌山県のポータルで、356件です。一つの町ではなくポータルから来た物件は、和歌山県や栃木県で見られます。
Engawaの物件のうち少数(150件)は、バンクではなく、所有者が直接掲載する物件サイトのものです。そのページにも同じ「この空き家バンクの利用条件」という見出しがあるので、気になる場合は掲載元を確かめてください。
その家に住まなければならないのか
バンクによって違います。住むことを求めるバンクもあれば、何も書いていないバンクもあり、先に登録を求めるバンクもあります。言葉づかいもそれぞれで、バンクの書き方が変わることもあります。私たちが読んだ5つのうち、三豊市と笠岡市の規則は定住について述べています。
居住の条件は、市町村ごとに決められています。あなたに何が当てはまるかについて、私たちは意見を述べません。公的な情報源はバンク自身の規則のページで、それについての質問には自治体が答えられます。
以下は、Engawaで掲載中の物件が多い5つのバンクが、自らの規則やページで何と定めているかです。2026年10月9日に確認しました。
和歌山県のポータル(356件)
- 規則の第9条:「空き家バンク情報利用者登録申請書兼誓約書(別記第7号様式)を知事に提出しなければならない」。物件情報を利用したい人は誰でも、利用者登録と誓約書を知事に提出します。オンラインのフォームでも提出できます。
- フォームの誓約には、次の一文があります。「空き家を利用する際には、居住者としての自覚を持ち、地域住民と協調して生活すること」。
- フォームでは、目的を尋ねられます。「県外からの移住 / 県内での移住 / 二地域居住 / その他」。
- 規則の第2条は、「移住」をこう定義しています。「「移住」とは、5年以上定住する意思をもって」。これは言葉の定義であって、転売を禁じる規則ではありません。
栃木県のポータル(245件)
- サイトは、バンクをこう説明しています。「移住希望者など空き家を探している方へ空き家を紹介する公的な仕組みです」。
- 入居、居住、登録、利用についての条件は書かれていません。買主には、各市町村のバンクと相談窓口を案内しています。
香川県三豊市(131件)
- 規則は、目的を「本市への定住を促進するため」としています。そして「定住」を、「永住することを前提に、本市の住民基本台帳に記載され、かつ、生活の本拠が本市にあること」と定義しています。
- 3ページの規則の中に、買主の登録の手続きや、バンクを利用できる人の条件は見つかりませんでした。
- 市は売買の取り次ぎをしません。登録された地元の不動産会社が扱うことがあります。
岡山県笠岡市(129件)
- 規則の第7条で、利用者は次のいずれか一つを満たす必要があります。「次の各号のいずれかの要件を満たしていなければならない。(1) 定住等を目的として物件を利用し,地域の活性化に寄与しようとする者 (2) 暴力団関係者でない者 (3) その他市長が適当と認めた者」。書かれているとおり、「いずれか」一つです。
- 登録は、申請書、誓約書、写真付き身分証明書の写しを市長に提出して行います。
福島県浪江町(114件)
- 町は、次のことを前提条件としています。「利用申し込みをする住宅に利用申込者自らが居住すること…を前提条件とします」。空き地の場合は、自ら住む家を建てることが前提です。
- 町は、申込者が暴力団員でないことを関係機関に照会します。これには1か月程度かかることがあります。その後、町が指定する宅地建物取引業者から買主に連絡があり、交渉と契約はその業者を通じて進みます。
ここから分かること
規則はバンクによって違います。笠岡市は、身分証明書を添えた利用者登録を求め、このしくみは地域に定住する人のためのものだとしています。浪江町は、自らその家に住むことを前提条件としています。栃木県のサイトは条件を書いておらず、各市町村を案内しています。関心のあるバンクの規則を読んでください。あるバンクの規則が、ほかのバンクにも当てはまると思い込まないでください。
これは562のバンクのうちの5つです。残りは読んでいません。
Engawaのどこで規則を見られるか
Engawaのバンクの物件には、どれにも「この空き家バンクの利用条件」の欄があり、居住・定期滞在の要件、事業利用の除外、転売の制限の3行が並んでいます。各行に「公式の利用条件を読む」のリンクと、確認日があります。
この行は、バンクの最終的な言葉ではなく、手がかりとして使ってください。要約なので、情報が古くなったり、細かな点が抜けたりすることがあります。「未確認」と表示された行は、規則がないという意味ではありません。公式のリンクをたどってバンク自身のページを読むか、自治体に尋ねてください。
空き家を買えば、日本に住めますか
いいえ。それは、バンクの規則とは別の問題です。家を買っても、日本に住む権利は得られません。空き家を買ってもビザは得られませんと外国人が空き家を買うにはをご覧ください。ビザや在留についての点は、公的な情報源か、資格を持つ専門家にお尋ねください。
誰とやりとりするのか
Engawaの「この物件について質問する」フォームは、町ではなく私たちに届きます。売買を扱うのが町か、不動産会社か、所有者かは、ページには書かれていません。それはバンクが持っている情報なので、「元の掲載ページ」を開いて読み、分からなければバンクに尋ねてください。
掲載中に見えても、実際にはそうでない物件もあります。その理由は空き家の掲載情報が古くなる理由で説明しています。登録する前にバンクに確かめる理由が、ここにもあります。雪の多い地域で探しているなら、スキー場の近くの空き家と雪国の空き家の冬のアクセスをご覧ください。
よくある質問
空き家バンクの家には、住まなければなりませんか
バンクによって違います。居住の条件は、市町村ごとに決められています。前提条件にしているバンクもあれば、登録を求めるバンクもあり、条件を書いていないバンクもあります。バンク自身の規則を読んでください。
外国人も空き家バンクを利用できますか
誰が対象になるかについて、私たちは助言しません。規則は各バンクが決めているので、バンクか自治体に尋ねてください。家を買っても日本に住む権利は得られません。空き家を買ってもビザは得られませんをご覧ください。
空き家バンクは、不動産会社と同じですか
いいえ。バンクは公的な物件情報のしくみです。売買がどう進むかはバンクによって違い、バンクのページに書かれています。私たちが読んだ5つのうち、三豊市は登録された地元の不動産会社が扱うことがあるとしており、浪江町は町が指定する業者を通じて進めます。
Engawaは空き家バンクを運営していますか
いいえ。Engawaは、掲載の一覧(ディレクトリ)です。公的なバンクの物件を、ハザードのデータと元のページへのリンクとともにお見せしています。免許を持つ不動産会社と、関心のある買主をつなぎます。私たちは、不動産会社でも、不動産業者でも、コンサルタントでもありません。
相談する準備はできましたか
気に入ったバンクの物件が見つかったら、そのページを開いて「この物件について質問する」を使ってください。掲載している不動産会社が対応する8つの都道府県の物件なら、お問い合わせは不動産会社と私たちの両方に同時に届きます。それ以外の物件では、創業者のひとりが返信し、免許を持つ不動産会社をご紹介することもできます。掲載している不動産会社は、不動産会社のページで確かめられます。